ムーンスタープロジェクト
活動期間/2006-2017
株式会社ムーンスターと連携して取り組んだシューズデザイン
背景
久留米市に本社がある株式会社ムーンスターと連携したシューズデザインプロジェクト
MOONSTAR PROJECT
2006
ムーンスタープロジェクト
概要
2006年の卒業研究で、ひとりの学生が靴のデザイン研究をテーマに設定しました。靴は身近な工業製品であるが、人間の歩く動作と密接に関係することから、靴を専門に扱うメーカーから話を聞くために、株式会社ムーンスターを訪問しました。その際、大変親切に対応頂き、アイデアスケッチの段階でアドバイスを頂けることになりました。そこからこのプロジェクトは始まりました。
活動内容と成果
靴のデザインに関心がある11名の学生が参加し、ターゲットユーザー別に多くのアイデアスケッチを描き、株式会社ムーンスターでプレゼンテーションを行いました。その結果、靴の企画やデザイン、製造に関わる社員の方々から意見を聞き、評価の高かった靴はムーンスターで試作することに
なりました。最終的に6アイテムのシューズデザインが選ばれ、実際にプロの手によって試作されました。
MOONSTAR PROJECT
2007
ムーンスタープロジェクト
概要
2006年度の活動を通して、学生は現場のシューズデザインを学ぶことができること、企業も学生の新鮮なアイデアが社員の刺激になることから、このプロジェクトの継続が決定しました。
活動内容と成果
2007年度は、株式会社ムーンスターとの協議から、プロジェクトテーマは「シニアシューズのデザイン開発 シニア女性を対象としたシューズデザイン+ブランド展開」になり、13名の学生が参加しました。この年は、商学部平野研究室がマーケティング担当としてプロジェクトに参加し、シ
ニアニーズに関するニーズなどをアンケート調査で調べ、そのデータを元にデザインの学生がアイデアを展開しました。プロジェクトの過程で、ムーンスターのスタッフを講師に招き、足の寸法計測や靴の販売に関する講習を受けるなど、靴の知識を習得していきました。最終的に4アイテムが試作され、シニア世代が集まる公民館等に持ち込み、実際に試作した靴を履いてもらい意見を収集しました。
MOONSTAR PROJECT
2008
ムーンスタープロジェクト
概要
産学連携プロジェクトの3年目を迎え、プロジェクトテーマを「地球からのメッセージ」に設定し、自然の優しさや尊さをアピールするコンセプトシューズのデザインを目指しました。
活動内容と成果
2008年度は、7名の学生が参加しました。過去3年は、商品化を前提に現実的なシューズデザインを展開してきましたが、2008年度は学生の感性を生かして、環境をテーマにしたコンセプトシューズのデザイン開発に取り組みました。企画からデザイン、一次試作までを学生が、最終試作をムーンスターが担当しました。完成した靴は、2009年3月24日(火)に株式会社ムーンスター本社講堂に展示し、社員の方々から多くの意見を頂きました。
MOONSTAR PROJECT
2009
ムーンスタープロジェクト
概要
2009年度は、株式会社ムーンスターからデザイン課題が提示されました。課題は「チャイルドシューズのデザイン開発」で、株式会社ムーンスターの主力商品である子供靴を対象に学生たちがデザイン提案を行い、優れた提案は商品化することが提案されました。
活動内容と成果
2009年度は、デザイン演習授業の課題に取り入れたことから、参加学生は23名とこれまでで最も多かったです。学生はそれぞれのコンセプトを定め、アイデアスケッチ、モデリングの作業を行い、2009年11月20日(金)に株式会社ムーンスターの講堂で展示とプレゼンテーションを行いました。そこで指摘されたことを踏まえてデザインのブラシュアップを行い、2010年4月5日(月)にムーンスター本社で最終報告会を行い商品化する子供靴が選ばれました。
MOONSTAR PROJECT
2010
ムーンスタープロジェクト
概要
2010年度は、2009年度に引き続き「チャイルドシューズのデザイン開発2として、子供靴を対象にした新規のプロジェクトを立ち上げるとともに、2009年度に商品化に選ばれた2アイテムの靴の生産、販売活動を実施しました。
活動内容と成果
既存の子供靴のデザイン分析からコンセプトを設定し、現行シューズのモデルチェンジ案を提出し、その後、モデルを制作して株式会社ムーンスターの講堂で最終プレゼンテーションを行いました。商品化に選ばれた靴をデザインした2名の学生を中心に、商品化のための打ち合わせを行い、品
名は「ハッピーレインボー」と「ダイナキッズ」に決定し、最終仕様がまとまりました。靴が生産ラインに移行している間に、学生達は販売記念イベントの準備に入り、2010年8月21日(土)22日(日)の2日間、イオンモール筑紫野3Fゲンキ・キッズプラス筑紫野店で学生が店頭に立ち、店舗スタッフと共に販売しました。
MOONSTAR PROJECT
2011
ムーンスタープロジェクト
概要
2011年度は、2009年度同様、デザイン演習授業の課題に取り入れ、参加学生は31人でした。2011年度の課題は「私が欲しい靴」であり、学生それぞれがこんな靴が欲しい、履きたいと思う靴を提案しました。
活動内容と成果
提示された課題に対して、学生が保有している靴の調査を行ないました。次にコンセプト設定からアイデア展開を行い、アイデアの中から絞り込んだ案を学内で開催した中間プレゼンテーションで発表し、ムーンスターの関係者から助言を得ました。その後、最終デザインをもとにモデルを制作し、株式会社ムーンスターの講堂で最終プレゼンテーションを行いました。提案した31アイテムのシューズデザインの中から2点が選ばれ、ムーンスターによって試作靴が制作されました。
MOONSTAR PROJECT
2012
ムーンスタープロジェクト
概要/活動内容と成果
2012年度は、2011年度同様、デザイン演習授業の課題に取り入れ、参加学生は21名でした。2012年度の課題は「チャイルドシューズのデザイン開発3 」であり、過去2回の同テーマに対して、学生の目線から楽しい子供靴を提案することに重きを置きました。2013年1月7日(月)に株式会社ムーンスターの講堂で最終プレゼンテーションを行い、スタッフによるアンケート調査で1位から5位のデザインが選ばれ、ムーンスターによって2アイテムの靴が試作されました。
MOONSTAR PROJECT
2013
ムーンスタープロジェクト
概要/活動内容と成果
2013年度のデザイン課題は、「ユース世代のシューズデザイン開発」です。株式会社ムーンスターでは、ユース世代を対象としたスニーカー開発に力を入れていたことから、このテーマに決定しました。最終プレゼンテーションでは、ムーンスターの多くの社員が会場に来て、学生達のデザインを熱心に観察し、ユース世代のシューズデザインへの関心の高さが伺えました。
MOONSTAR PROJECT
2014
ムーンスタープロジェクト
概要/活動内容と成果
2014年度のデザイン課題は、株式会社ムーンスターが商品開発に力を入れているスニーカーを学生目線から提案することです。参加した学生はいずれもスニーカーへの関心が高く、第1回のプレゼンテーションでは模造紙にアイデアスケッチを貼って、スニーカーデザインの担当者と意見交換を行いました。その後、アイデアのブラシュアップを行い、第2回のプレゼンテーション後に最終デザインをレンダリングして、ムーンスターに提出しました。
MOONSTAR PROJECT
2017
ムーンスタープロジェクト
概要/活動内容と成果
2017年度は、靴のデザインに関心がある5 名の学生が参加し、「ありそうでなかった靴」をテーマに、靴のカテゴリーは子供から大人まで自由で、市場にはない作品を提案することが求められました。2017年5月10日(水)に株式会社ムーンスターの工場を見学し、2017年9月6日(水)に本学のコミュニケーションランジで、靴をアート感覚で捉えたプレゼンテーションを行いまし。そこで出た意見をもとに、2017年11月27日(月)に最終デザインの審査を受けて、最終デザインの決定及びモデルを制作し、2018年2月2日(金)に株式会社ムーンスターの講堂を借りて最終プレゼンテーションを行いました。会場を訪れた74名の社員にアンケート調査を実施し、5アイテムのデザインについて好みや意見、感想など多くのデータを収集することができました。