デザイン
ブラッシュアップ講座
活動期間/2013-2019
福岡県工業技術センターインテリア研究所との合同による、福岡県内の中小企業とのデザインを活かした商品開発を目的とした産学官連携プロジェクト
背景
福岡県内の中小企業への技術支援を目的に設置された県の工業技術センター。その一つであるインテリア研究所ではデザイン支援を業務の一つとしている。2013年、インテリア研究所が新たにスタートするデザイン支援策「デザインブラッシュアップ講座」に本学芸術学部生活環境デザイン学科プロダクトデザイン専攻・青木研究室の協力が決まり、プロジェクト活動を開始しました。事務局となるインテリア研究所が参加企業を年1回募集し、参加企業、インテリア研究所、本学( 教員・学生) とで一つのチームとなり、参加企業が抱えるデザインに関する様々な課題の解決に1年をかけて取り組みます。講座ではまず、参加企業のデザインに関する課題を詳細に聞き取りながら深掘りしていき、課題を整理、その本質を探ります。その後、具体的な解決策を決定し、アイデア出し・試作( モックアップ) ・ブラッシュアップ・試作( 現物) ・評価などのプロセスを経て具現化を目指します。同時に単にデザイン支援を行うだけでなく、参加企業に対し、商品開発におけるデザイン活用のメリット、その手法、デザイナーとの付き合い方など、講座後もデザイン活用のキッカケとなる知識の習得も目的としました。また学生にとっては、初めて本格的にデザインを採り入れようとする企業との実務を体験、学習するよい機会になりました。
DESIGN BRUSH-UP LECTUREPROJECT
2013
デザインブラッシュアップ講座
概要
初年度である2 0 1 3 年度の参加企業は、本学がこれまで支援したことのある「繊維業界」や、インテリア研究所が支援してきた「家具・建具業界」から、4 社の参加となりました。課題は新商品開発や既存商品のパッケージデザインといった実用的な課題だけでなく、企業P R を目的としたアイキャッチ目的の試作品等、様々でした。初年度ということもありスケジュール通りに進行できず、課題解決まで1年を超える企業( 1 社) もあったが、1 年間と言う期間にとらわれず、翌年度も継続し最後まで支援しました。
活動内容と成果
2 0 1 3 年度は、解決までに1 年以上を要した企業があったものの、最終的には4 社すべてが試作品を製作、うち2 社2アイテムは実際に商品化されました。また4 社すべてが2 0 1 5年2 月1 9 日( 木) 3 月4 日( 水) まで、天神イムズ B 2 F で開催した「九産大プロデュース展」で試作品を展示しました。さらに2 社2 アイテムについては、それぞれJ R 博多シティ・古賀S A ・はかた伝統工芸館、および福岡県庁・アクロス福岡、でも展示されました。
DESIGN BRUSH-UP LECTUREPPROJECT
2014
デザインブラッシュアップ講座
概要
2 年目となった2 0 1 4 年度の参加企業は、新規が4 社、昨年度からの継続が1 社の計5 社でした。2 0 1 4 年度は、これまで関連のなかった「酒造業界」「金属加工業界」からの参加企業もあり、支援業界が多岐にわたり始めました。また1社は昨年度も参加したリピーターで、前回の成功体験をもとに、新たな課題に取り組みました。課題は新商品開発、ラベルデザインの他、アイデア商品による企業P R の取り組みもありました。2 年目も1年間で課題解決まで到達できなかった企業( 1社) もあったが、同様に翌年度も継続して支援し、課題解決まで支援しました。
活動内容と成果
2 0 1 4 年度も、最終的には新規4 社すべてが試作品を製作、うち2社2アイテムは実際に商品化されました。また4 社すべての試作品を2 0 1 6 年2 月1 8 日(木)から 3 月6 日(日)まで、天神イムズ B 2 F で開催した「九産大プロデュース展」で展示しました。さらに2 社2 アイテムについては、2 0 1 5 年1 0 月2 1 日(水)から2 2 日(木) まで、アクロス福岡イベントホールで開催された「第1 7 回 福岡デザインアワード」へエントリー、2 アイテムとも入賞を受賞しました。
DESIGN BRUSH-UP LECTUREPROJECT
2015
デザインブラッシュアップ講座
概要
2年間の実施で着実に成果が上がったことで好評となり、3 年目の2 0 1 5 年度は参加申し込みが7 社と多数となりました。しかし、一度に支援できる企業数が限られるため、「できるだけ多くの企業にデザインを活用してもらいたい」という講座の趣旨から、過去に受講経験のある企業については辞退を依頼することとなりました。それでも2 0 1 5 年度の参加企業は、新規5 社に加え継続1 社の計6 社となり最多となりました。また課題も、新商品開発、新ブランド設立、パッケージデザイン、商品外装デザインと、過去になく多種多様となりました。そこで2 0 1 5 年度は新たな試みとして一部の企業に、その業種や課題内容に応じて、専門知識を備えた新たな講師( 本学の他の専攻( 染織工芸) 教員や、民間のアドバイザー( 収納) ) をチームに加えた。それによって、より専門的な支援が可能となりました。
活動内容と成果
2 0 1 5 年度は、新規5 社のうち3 社4 アイテムが試作品を製作、そのすべてが実際に商品化されました。また4 社5 アイテムが試作品またはパネルを2 0 1 7 年2 月2 3 日(木) 3 月5日(日)まで、天神イムズ B 2 F で開催した「九産大プロデュース展」で展示しました。さらに1 社が1 アイテムを2 0 1 6 年1 0 月1 9 日( 水) 2 0 日( 木) まで、アクロス福岡イベントホールで開催された「第1 8 回福岡デザインアワード」へエントリー、入賞を受賞しました。
DESIGN BRUSH-UP LECTUREPROJECT
2016-2017
デザインブラッシュアップ講座
活動内容と成果
2016年度は、3社すべてが試作品を製作、または活動を実施するなど、成果を具現化しました。試作された2社2アイテムについては、すべてが実際に商品化されました。また3 社すべてが試作品またはパネルを2018年2月22 日(木)から3月4日(日)まで、天神イムズ B 2 F で開催した「九産大プロデュース展」で展示しました。さらに1 社1 アイテムについては、2017年11月7日(火) から8日(水)まで、J R 博多シティ9階J R九州ホールで開催された「第19回福岡デザインアワード」へエントリー、入賞を受賞しました。
概要
2016年度の参加企業は、「金属加工業界」「機械製造業界」「木材加工業界」からの3社でした。課題は新商品開発、商品外装デザインに加え、C S R 活動( 企業における社会貢献) といった独創的な課題にも取り組みました。4 年目となった2016年度であったが、1 年間で計画していた活動期間が、毎年少しずつ延⾧していった結果、開始時期が大幅に遅くなってしまいました。そこで今年度に限り、期間を2017年度末までとし、次回は2018年度を年度当初から開始することにしました。
DESIGN BRUSH-UP LECTUREPROJECT
2018
デザインブラッシュアップ講座
概要
2018年度の参加企業は「繊維業界」「い草製品業界」から1社2組合の計3団体でした。今回初めて、一企業としてではなく業界団体組合としての参加申し込みを、2組合から受けました。そのため課題もこれまでと同様の新商品開発のほか、業界全体の知名度の向上を目的とした課題にも取り組むこととなりました。また2 団体が繊維業界であったため、2015年度と同様に、本学の染織工芸専攻の教員および学生も、メンバーとして加わりました。
活動内容と成果
2018年度も、3団体すべてが試作品を製作または活動を実施するなど、成果を具現化しました。試作された2 社2 アイテムについては、すべてが実際に商品化されました。また3 団体すべてが試作品またはパネルを2 0 1 9 年2 月2 1 日(木)から3 月3 日(日)まで、天神イムズ B 2 F で開催した「九産大プロデュース展」で展示しました。なお商品化されたうちの1 アイテムは、本学の卒業記念品として、2019年3月18日(月)、マリンメッセ福岡で開催された学位授与式で卒業生に贈呈されました。また当日は、名刺入れ開発までの過程や工房の様子が、映像で紹介されました。
DESIGN BRUSH-UP LECTURE PROJECT
2019
デザインブラッシュアップ講座
概要
2019年度も申し込みが7社となり多数となったため、再び過去に受講経験のある企業には申し込みの辞退を依頼することとなったほか、デザインの効果を示しにくい業務用製品を課題としていた企業へも、辞退を依頼せざるを得ませんでした。最終的に参加企業は、「陶器製造業界」「木製品製造( 卸) 業界」「繊維業界」からの4社で、課題はいずれも新商品( シリーズ) 開発となりました。また、1社は課題解決を進めていく中で、プロモーションビデオの制作に取り組むことが決まり、本学の映像メディア専攻の教員および学生も、メンバーとして加わりました。
活動内容と成果
2019年度は、4社すべてが試作品を製作、うち2社2アイテムは実際に商品化された。さらに1 社1 アイテムについては、そのプロモーションビデオも制作しました。また3 社3 アイテムが2020年2月20日(木)から3月1日(日)まで、天神イムズ B2F で開催した「九産大プロデュース展」で試作品等を展示しました。