テクノアートプロジェクト
活動期間/2012-2019
芸術学部と理工学部の連携授業/ ロボット開発の導入プログラム
背景
テクノアートプロジェクトは、理工学部、芸術学部など複数の学部が連携して、ロボット技術などの先進技術を活用し「ロボティック・トイ」という具体的なテーマに沿って、企画から製作、プレゼンテーションまでの過程を共同で実行するプロジェクトです。
TECHNO-ART PROJECT
2012
テクノアートプロジェクト
概要
それまで自主活動として取り組んできたテクノアートプロジェクトが、2012年度に九州産業大学学修支援事業に認められ、理工学部と芸術学部の学部間横断実習が始まりました。
活動内容と成果
2012年度は、芸術学部では「プロダクトデザイン演習C 」の授業として、32名の学生が履修しました。この年のテーマは「未来のあかり、多様化するテクノロジーを包む、豊かなあかり」で、企画案を芸術学部の学生が制作・発表し、理工学部の学生が企画案の中から作ってみたい案を選び、芸術と技術の合体チームが編成されました。その後はチーム活動に移り、企画案の実現に向けて製品開発の過程を体験します。
TECHNO-ART PROJECT
2013
テクノアートプロジェクト
概要
2013年度のテーマは、「テクノロジーアート」で、課題はテクノロジーとアートを融合して、面白い動きをするものや光、音を発信するものなどを制作することです。補足として、特に有用な機能を持たせる必要はなく、生活者がそれを見て、「楽しい、面白い」と感じたり、「未来はこうなる? 」と想像させたり、「え! 何これ? 」と驚くようなものを提案することが求められました。
活動内容と成果
2013年度は、2013年10月17日(木)に芸術学部40名の学生から企画案が提示され、理工学部の学生とのマッチングの後に、製品開発に取り組みました。完成後の最終プレゼンテーションは、2014年1月27日(月)に実施し、完成したモデルや説明用のパネルは、2014年1月27日(月)から29日(水)まで、ヒューマンロボティクス研究センターで、2014年3月26日(水)から31日(月)まで、J R 博多シティ3F 改札口側フリースペースで開催したプロジェクト展で展示・公開しました。
TECHNO-ART PROJECT
2014
テクノアートプロジェクト
概要
2014年度の実施内容は、2013年度とほぼ同じであるが、この年からコンペ形式を取り入れ、最終プレゼンテーションを審査して、最優秀賞1点、優秀賞1点、チームワーク賞1点を選び、記念品と表彰状を授与することになりました。
活動内容と成果
2014年度は、芸術学部は44名の履修があったことから、初めてデザインから2名、理工学部から複数名のチームに分かれました。またコンペ形式の導入により、参加学生のモチベーションが高く、企画案や最終案のプレゼンテーションでは、会場は熱気に包まれていました。
TECHNO-ART PROJECT
2015
テクノアートプロジェクト
概要
2015年度のテーマは「テクノトイ」で、テクノロジーとアートを融合した玩具が課題となりました。履修学生は20名で、芸術学部の学生1名と理工学部の学生複数名がチームを組みました。
活動内容と成果
この年の最優秀賞は、リトルモンスターでロボットが音に反応して動き、喋りながら、お絵かきをする玩具です。この年から最終モデルの製作に3次元プリンターを使うチームが現れました。
TECHNO-ART PROJECT
2016
テクノアートプロジェクト
概要
2016年度は、芸術学部の履修学生が32名と多いことから、理工学部の学生とのバランスをとるために、2名をチームとして企画提案を行いました。またこの年より、韓国の慶南大学が参加し、国際交流形式でプロジェクトを実施しました。
活動内容と成果
この年の最優秀賞は、癒しを提供するペット型ロボットで、亀の形をしたロボットが手足をバタつかせ水の上を移動します。室内を暗くすると、甲羅に取り付けたランプがプラネタリウムのように、天井に星座を投射するものでした。
TECHNO-ART PROJECT
2017
テクノアートプロジェクト
概要
2017年度は、本学の学習支援事業として「理工・芸・経営・基礎サポ学部間連携・国際PBL ( テクノアートプロジェクト) 」というテーマで承認されました。国際PBLを目標とし、東南アジアの大学との連携などを想定したプロジェクトが始まりました。
活動内容と成果
芸術学部の履修学生は20名で、それぞれが「ロボティック・トイ」をテーマに、個性的な企画案をプレゼンテーションしました。その結果、理工学部学生との連携チームが20チーム編成され、それぞれが最終プレゼンテーションに向けて製品開発に取り組みました。2018年1月18日( 木) に芸術学部のコミュニケーションランジで最終プレゼンテーションを実施し、「音を視覚化する」というタイトルで音楽と光、水の動きを融合したトイが最優秀を受賞しました。
TECHNO-ART PROJECT
2018
テクノアートプロジェクト
概要
2018年度の芸術学部の履修学生は21名で、1名の学生に理工学部学生が1名もしくは複数名がチームを組むのが基本となりました。
活動内容と成果
2018年度の最優秀賞は、エアアコーディオンというテーマで子供が直感的に遊べる電子楽器で、2つの物体を左右の手に持って、近づけたり離したりすると距離によって音階を奏でる楽器でした。このほか動く食品サンプルなど、ハンバーグっをカットしてほかほかの蒸気が出るなどユニークなものが多く、理工学部学生の技術レベルが向上していることが示されました。
TECHNO-ART PROJECT
2019
テクノアートプロジェクト
概要
2019年度は、最終プレゼンテーションと展示を福岡市科学館ではじめて実施しました。特に最終プレゼンテーションを行ったサイエンスホールは、舞台に上がって大きなスクリーンに映像を映すことから、会場の雰囲気も緊張感のある素晴らしい発表となりました。
活動内容と成果
芸術学部17名の学生が、理工学部学生とチームを組み、ロボット技術を応用した玩具のデザインに取り組みました。この年から、理工学部は情報科学科、機械工学科に加えて電気工学科からも学生が履修するようになり、技術的な広がりが期待できました。最優秀は電気工学科の学生チームが受賞し、最終プレゼンテーションのレベルも飛躍的に向上しました。2020年1月31日(金)から2月6日(木)まで、福岡市科学館5F のクリエイティブスペースで展示・公開し、来場した親子づれや子供達が、学生が制作したロボティックトイを面白そうに観覧していました。